「Lotus」
その懐かしい名称に接し、コメントを
30 数年ほど前の大昔、「Lotus 1-2-3」は表計算ソフトの傑作品(軽快な動作と使い易さが抜群だった)として、市場を席巻していました。
それに目を付けた「IBM」が、1995年に敵対的 TOB(買収)で、子会社化した。
Microsoft 社が、32ビット仕様の Windows 95 を公開し、市場を席巻するとともに、32ビット対応を軽視していた「IBM」の市場戦略が裏目になり、ロータスは市場で失速し、遂には、開発が凍結されてしまった。
2011年7月14日、IBM は、Lotus Symphony のソースコードを「Apache OpenOffice」プロジェクトへ寄贈することを発表、Lotus Symphony の開発は事実上終了した。
社名の Lotus(蓮華)は、東洋思想に傾倒していた創業者が、The Lotus Position(蓮華坐:座禅)に因んで名付けたものです。
以上、「栄枯盛衰」の物語でした。
Apache OpenOffice
(https://freesoft-100.com/review/openoffice.php)は、Lotus Symphony の生まれ変わりです。
根本の設計哲学は非凡ですが、IBM 支配下での負の遺産(開発方向性の迷走と頓挫)が残された「Eclipse ベース」ものなので、MS-Office に伍するには、困難なようです。