バンドルソフトとは
PC にソフトをインストールすると、本来のソフト以外のソフトが一緒にインストールされることがあります。これが「バンドル(抱き合わせの)ソフト」と呼ばれています。本ページではバンドルソフトについて、バンドルソフトを回避する方法、ソフト実行中に広告が表示されるなどのアドサポートソフトについて紹介します。
※ 一般にはアドウェア(広告ウェア)と呼ばれることもありますが、フリーソフト100ではこれらの振る舞いを「アドサポート(Ad-Supported)」ソフトと呼びます。
インストール時にバンドルソフトがインストールされる
ソフトインストール時にソフト利用とは直接関係のない不要なサードパーティー製ソフト(PUP)のインストールを推奨されたり、知らないうちに自動でインストールされてしまったりする場合があります。このような意図していない別のソフトが同梱されているソフトをバンドルソフトと呼びます。
バンドルソフトが存在する理由
ソフト開発者にバンドルソフトが理由としては下記のような理由があります。- 開発費、運用費をまかなう収益とするため
- 自社開発、グループ会社のソフト普及のため
開発費、運用費をまかなう収益とするため
もっとも一般的な理由がこちらになります。本命のソフトを利用するついでに他のソフトをインストールしてもらい、他のソフトをインストールしてもらうと代わりに収益が発生するというものです。
1件インストールごとに数円~数十円程度が開発者に還元されます。
※ ソフトを周知、広告したいソフト開発者にとってバンドルソフトは自社製品を広めるための一つの手段となっているのです。ただし、バンドルソフトの種類によっては PC のパフォーマンスを低下させたり金銭的な要求を行う悪質なソフトもあります(近年はあまり見かけなくなりました)。
フリーソフトのままとしたいがある程度の開発費や運用費をまかないたいが、
- シェアウェアとしてしまうと利用者数が減少し目的に見合わない
- 寄付歓迎にしてもほとんど寄付が見込めない
自社開発、グループ会社のソフト普及のため
自社製品、もしくはグループ会社のソフトの普及のためにバンドルソフトを採用している場合もあります。バンドルソフトの回避方法
次のような方法でバンドルソフトのインストールを回避できる場合があります。- カスタムインストールを選択するなどして、ソフトをインストールするチェックを外す
- バンドルソフトのインストール選択画面で「Decline(拒否)」ボタンをクリックする
※ 通常はインストール時のオプションのチェックを外したり、「Decline」ボタンをクリックしたり、カスタムインストールを選択してチェックを外したり、などすることで、わかりにくいながらもバンドルソフトの回避方法が用意されています。
バンドルソフトを回避するソフト
Unchecky をインストールしておくと、バンドルソフトのインストールを回避できる可能性が高まります。※ ただしソフトの中には回避する選択肢を与えず、気づかないうちにインストールさせてしまう悪質なソフトも存在しますが、本ソフトでブロックできる可能性があります。
流行したバンドルソフトの種類
かつてバンドルソフトプログラムとしては、Ask Toolbar、OpenCandy が有名でした。国内では次のようなバンドルソフトが主流でした。
※ 現在上記のすべてのサービスが終了しています。
バンドルソフトは減少傾向
2022年現在、バンドルソフトは減少傾向にあります。理由としてもっとも大きいのは Firefox、Google Chrome などのブラウザーによってバンドルソフトを含むソフトを配布しているウェブサイトを危険なサイトであると判定してアクセスできないようにブロックするようになったことが大きいでしょう。
ウィルスやマルウェアを含む脅威のあるウェブサイトと同列にしたことで、バンドルソフトの配布を難しくしました。
インストール時に勝手にブラウザーのホームページや検索エンジンが変更される
インストール時に Firefox、Chrome などの ブラウザーのホームページ(スタートページ) や既定の検索エンジンを変更しようとするソフトもまた存在します。バンドルソフトと同様の方法で回避できる場合があります。
インストール後のソフト起動時に広告が表示される
ソフト利用時に、次のような広告表示を行うソフトのことです。- ソフトのメイン画面上に広告を表示する
- ソフト起動時に広告をポップアップ表示する
- 一定時間ごとにデスクトップ画面右下から広告をポップアップ表示する
- ソフト終了時に広告や広告ページを表示する
※ 基本的には回避方法はなく、広告表示の点も含めてソフトを利用することになります。